30万円から始める初心者株航海記

20代サラリーマンが株のイロハから勉強していく初心者向けの株ブログです。

24_書評:「強い家計」を作りたい方にオススメする本

どうも。カズ吉です。

 

1万人を超える人々の家計相談を受けてきた家計再生コンサルタントである横山光昭さん著者の『3000円投資生活』を読み終えましたので、この本の魅力をご紹介していきたいと思います。

 

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シリーズ累計60万部を超える有名な本ですので、すでに読んだことのある方も多いのではないかと思います。

 

この本は、「はじめての人のための」と書いてあるように、これまで貯金や節約が長続きしなかった人でも毎月たった3,000円投資+貯金をするだけで、将来の資産を作ることができると伝えています。

 

投資方法としては「投資信託」をあげています。

 

3,000円という設定はあくまで、投資を始めるための「きっかけ」で、本質はお金を増やしたければ資産運用を始めないといけないということです。

 

この本の素晴らしいところは、毎月3,000円を積み立てて行くと◯年後にはいくら貯蓄ができるかを何パターンもの数宇で表しており、この本を読むことで貯金だけではなく投資も活用した資産運用をしたいと思えるところです。

 

この本は、

・貯金だけでの資産形成に不安を持っている人

・投資に興味のある人

・細かいことを気にせず投資をしたい人

・大きなリスクは取りたくない人

・ゆっくり時間をかけてお金を増やしたい人

などにオススメしたい本です。

 

 

貯金+投資による相乗効果

貯金をするのは、目の前のピンチを切り抜けるためのお金をつくるため。

投資をするのは、将来を豊かに過ごすためのお金をつくるため。

 

貯金と投資は、目的が異なります。

多くの本では、どちらか一方のみの解説が多いように感じます。

 

この本では、目的を切り分けて考えつつも、貯金と投資を同時に行うことでさらに資産形成を加速させることを伝えています。

 

「つみたてNISA」が導入されるなど、どんどん投資がしやすい環境が整って行っても、実際問題それほど投資をする人は増えていないように感じます。

 

それぐらい日本人の投資に対する壁は大きいのでしょう。

 

ただ、銀行口座にお金を溜め込んでも自分でお金を追加する以外でお金が増えることはありませんよね。

 

これって個人的には逆にリスクのように感じます。

だって投資に大切なのは「時間」なのに、その時間をロスしているんですから。

 

一生懸命働いてお金を稼ぐのは大切です。

そこから次の一歩を踏み出すかどうかで、将来の資産に差が出てきます。

 

頑張って働いたお金を銀行口座に眠らせておくのか、無理のない範囲で投資を行いお金にお金を稼いでもらうか。

 

投資をするという一歩を踏み出せた方は、貯金と投資によりどんどん資産が増えることは目に見えています。

 

そして人によっては、毎日の無駄遣いを投資に回そうと思えるようになるかもしれません。

 

これは、投資を始めたから言えることで、節約しかしていない人は無駄遣いを無くすことをストレスにしか感じないと思います。

 

これまで「節約×貯金」というのが、お金を貯める手法として一般的でした。

節約するというのは「無駄をなくす」と言うとよく聞こえますが、自分のしたいことを我慢してコツコツと貯金を増やしていくというストレスの溜まる方法です。

 

逆に「投資×貯金」は、自分の中で無理のない範囲で投資信託へお金を回し、貯金も無理のない範囲で行う。

 

投資には利回りがあり、長期的に見れば元手よりプラスになる傾向もあるため無理して節約するよりも効果が大きいと言えます。

 

投資が楽しくなり、投資のために節約すると思えるようになれば最高ですよね。 

お金のステージを考える

第1ステージ:お金を管理する

第2ステージ:お金を学ぶ

第3ステージ:お金を活かす

 

貯金を増やそうと思った時にまず多くの人がするのが、極力無駄な出費を減らして余ったお金を貯金するだと思います。

 

この方法は、常に無駄を無くすことを意識するためストレスが溜まりやすく長続きしません。

 

貯金をする上でまず大切なのが、自分のお金をマネジメントするためにも、家計簿等を活用して自分の収支を把握することです。

 

もっと細かく言うと「消費・浪費・投資」に自分の支出を分けて、バランスを決めることがマネジメントをすると言うことになります。

 

この3つを意識することが、毎月の収入の中で生活することに繋がります。

 

これが、第1ステップになります。

 

次に、自分のお金をマネジメントできるようになったら、「お金とは何か」についてや「お金を貯める仕組み」を学ぶことが必要になります。

 

貯めるための手法としてよく挙げられるのが、「先取り貯金」です。

給料が入ったら事前に決めた金額を別口座に移して、残ったお金だけで生活する貯金方法です。

 

会社に「財形貯蓄」があるのであれば、それを活用するのも手です。

 

お金について学ぶことで正しくお金を活用することが可能となります。

これが第2ステップです。

 

最後に、お金の活用についてです。 

この第3ステップで初めて、「投資をする」と言う選択ができるようになります。 

 

ある程度貯金ができる仕組みが完成し、「生活防衛資金(一般的には給料の6ヵ月分)」が貯まったら余剰金を持って投資を行うというのが一連の流れになります。

 

もちろん生活防衛資金が貯まる前に、投資を始めても問題ありませんが、一番大切なのはお金を増やすことではなく「強い家計」を作ることです。

 

万が一、急に収入が減ったとしても「お金を貯めること」のできる家計を作っておけば安心ですよね。

 

まとめ

この本を読んで結果的に「節約・貯金・投資」の3つについて学ぶことができました。

 

「節約・貯金・投資」を行う上で一番大切なのは、「何のためにお金を貯めるのか」です。

その目的が明確になっていないと、モチベーションが続きませんからね。

 

この本では、実は半分近くが「投資信託」について記載されています。

証券口座の解説方法〜銘柄選び・リバランス等、投資信託を始めたい人が最初に知っておくべき内容が全て記載されています。

 

ただ、僕の記事で投資信託の内容に触れてしまうと、本を読んだ時の面白さが欠けてしまうと思い割愛させて頂きました。

 

本書は、「貯金×投資」について著者である横山さんが実際に相談を受けた事例を盛り込みながら解説されているため、物凄くリアリティと納得感があります。

 

お金を貯める仕組みづくりがしたい人や投資信託を始めようと考えている人は、是非本書を手に取ってみて下さい。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

カズ吉