30万円から始める初心者株航海記

20代サラリーマンが株のイロハから勉強していく初心者向けの株ブログです。

13_株式投資:配当金と株主優待について

どうも。カズ吉です。

 

Twitterや雑誌など様々な場所で「高配当銘柄メインに投資」や「株主優待を貰って節約」と言うような言葉を目にしたことは無いでしょうか?

 

配当金や株主優待を目的に株式投資を行なったことがない方にとっては、「言葉自体は知っているけど、そもそもどう言うものなの?」と思うのではないでしょうか。

 

特に僕のように投資を始めたばかりの方にとっては、株価の売買で収益を出すよりもお得なのかなぁと考えることもあるのではないかと思います。

 

今回は僕がファイナンシャルアカデミーで学んだ『配当金』と『株主優待』について知識を還元していきたいと思います。

 

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

配当金

そもそも配当金とは何なのか

配当金とは「会社が得た利益(純利益)の一部を、株主へ還元する」ことを言います。

 

計算方法としては、「一株当たりの年間配当額 ÷ 買った時の株価」で計算できます。

 

会社は株主から預かった資金を使って事業を行い、その事業がうまくいったお礼として、株主へ利益を還元します。

 

これを配当と言います。

  

ここで間違えてはいけないのが、配当金は会社の「純利益」から還元されるということです。純利益が少なければ配当も減ってしまいます。

 

ちなみに純利益は、売上高から事業を営むのに使用したコストや税金を差し引いた純粋な会社の利益のことを言います。

※純利益は原則として株主のものです。

 

簡単な図にするとこんな感じですね。

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純利益のうち配当金に回る割合を『配当性向』と呼び、日本の平均はだいたい3割程度と言われています。

 

残りの約7割は上の図に記載してあります『内部留保』という形で会社に残ります。

 

それでは内部留保について説明します。

 

内部留保

内部留保とは、大きくは会社が次の事業を展開するための資金として使われるお金のことです。

 

会社の中では「利益剰余金」という名前で置かれています。

 

実際、内部留保がなければ純利益の全てが株主に配当金という形で還元されるので、”純利益=株主のもの”という式が成り立ちます。

 

逆に内部留保の割合が増えれば増えるほど、株主が貰える配当金は減ってしまいます。

そうなると「じゃあ純利益は株主のものじゃないじゃん!」って思う人もいますよね?

 

僕はファイナンシャルアカデミーで最初に説明を受けた時、そう思いました笑

 

でも、よくよく考えてみて下さい。

 

会社が内部留保した資金を事業拡大に使いその事業が成功する、または収益力が増加すると会社の価値(株価)はどうなりますか?

 

上がりますよね?

 

上がれば結果的に所有している株の価値も上がり、株主に還元されることとなります。

 

なので、配当として還元されても内部留保されても会社の純利益は株主へのリターンとなるんです。”純利益=株主のもの”は結果的に成り立つんです。

 

まぁ内部留保した資金も使っても業績が下がるようであれば、投資家は泣くしかないですね笑 

配当金が支払われるタイミング

配当金の還元されるタイミングは、企業によって異なりますが期末(期末配当)と第2四半期末(中間配当)の年間2回支払われることが多いです。

(支払い時期は、「決算短信」や「会社四季報」を見ると載っています)

 

配当金をもらう注意点としては、「配当利益確定日」に株を持っておく必要がります。

いつでもいいから持っておけばいいという訳ではありませんので注意して下さい。

 

上場企業の多くは、3月や9月に決算を迎える企業が多く基本的には「決算月の月末が権利確定日」になっています。

 

ただ、ここで特に注意をして頂きたいのが、実際には「配当利益確定日」の3営業日前に当たる「権利付最終日」に株を持っていないと配当や株主優待がもらえないという点です。

(3日前ではなく3営業日前です。休日・祝日はカウントしないでくださいね)

 

逆を言うとこのタイミングに株を持ってさえいればその後売却しても問題がないと言うことです。

 

また細かい話になりますが、実際に配当の支給が行われるタイミングは期末・第2四半期の1〜2ヶ月後で、支給金額(1株配当×持株数)から税金を引いた金額が支払われます。

 

配当金や株主優待が目的で株を買われる方は、最短一日でも株を持っていればいいと言う点を覚えていておいて下さい。(個人的にはちょっと不安でできませんが笑)

受講生の約9割がプラスの運用実績

株主優待

株主優待とは

株主優待は、株主還元の1つで現物支給によるものです。

多くは、その企業の製品やサービス、それに対する割引などが提供されることが多いです。

 

現在、上場企業約3,700社のうち1,000社以上が導入しており、日本独自の株主還元策で会社から現物がもらえるとうことでお得感を感じられ、人気の制度となっています。 

 

支給されるものとしては、その企業で利用できる金券や、入場券、商品、食品の詰合せ、会社によってはお米やカタログギフトなどを支給する会社もあります。

 

株主優待の詳細は、

・会社HP

・ヤフーファイナンス

・証券会社の優待情報

 などをチェックしてみて下さい。

一番正確なのは会社のホームページですかね。

 

株主優待が還元されるタイミングは、上記で記載した配当のタイミングと同じですので、最短一日でもその企業の株を保有していれば優待をもらえます。

 

配当金・株主優待の注意点

配当金や株主優待というのは決められた期日に保有しているだけで、企業から何かしらの還元を受けることができるという点でとても分かりやすく、人気があります。

 

ここでは、注意点とまではいきませんが「配当金・株主優待」を目的に投資をする場合に気にしておくべきポイントについて記載します。 

 

株主優待で貰える商品の価値を調べる

株主優待で貰える商品やサービスは様々ですが、「本当に株主になってまでその商品をもらうことに価値があるか」について一度考えてみて下さい。

 

株価が割安で且つ今後業績が上がる見込みがあるのであれば是非株を買うべきですが、その見込みがないのに株主優待が目的だけで株を買うのはリスクが高いと思います。

 

それであれば、メルカリなどで安く手に入れる方が得策かと個人的には思います。

 

株主優待をお得に受け取る

配当金に関しては「持株数×一株当たりの配当」で持っている株数に還元される金額が比例するのですが、株主優待はたくさん株を持っていてもその株数に比例しないことが多いです。

 

大体は、100株の時が一番還元率がよくなっていることが多いです。

ですので、お得に株主優待を受けたいのであれば名義を分けて株を保有することをオススメします。(名義を分けることができる方に対しての情報で申し訳ありません)

 

一人が300株保有するより、100株を3人で保有する方がお得になることが多いので、もし株主優待を受けたい企業があるようでしたら比較してみて下さい。

 

まとめ

今回は「配当金と株主優待」について記載させて頂きました。

少しは為になりましたでしょうか。

 

高配当株や株主優待を目的とした投資が増えてきておりますが、もし初心者の方がこの2つを目的とした投資を行う予定であれば、今後も本当に配当や株主優待が継続して還元されるかをきちんと考えてから行なって下さいね。

 

 配当金や株主優待は、前述しました通り会社の儲け(純利益)から支給されます。

 

これは儲かっている時に還元されるものというのが重要で、儲からなくなったら配当や株主優待が減る・無くなる可能性もあります。

 

そうなると株を買った時より株価も下がり、配当や優待も下がる・無くなるといった投資家にとっては踏んだり蹴ったりな状況になってしまいます。

 

この点は忘れず、投資を楽しんで下さい!

 

今後「高配当や株主優待」を目的とした投資を検討している方にとって意味のある記事になっていれば幸いです。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

カズ吉